洗車はCAR DETAILINGの基本です。
車の汚れを取りつつ、その車の塗装、ダメージなどの情報を詳細に得る行為です。
車の汚れには3種類のpH特性「アルカリ性」「酸性」「中性」があります。
この異なるpHの汚れはそれに合わせたクリーナーを使用し、汚れを分解、融解させる必要があります。
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アルカリ性の汚れ
油分、タンパク質に由来する成分>>排気ガス、油膜、ワックス・グリース、昆虫など。
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酸性の汚れ
金属、石灰質、ミネラルに由来する 成分>>ブレーキダスト、大気中の鉄分、水道水などに含まれるカルシウム、マグネシウムなどの水シミ。
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中性の汚れ
砂、泥、ホコリ、塩などの水溶性の成分>>黄砂、大気中の砂埃、塩分など。
これらの異なる性質、pHの汚れを除去することが理想的なカークレンジングです。
<洗車の手順>
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水洗い
車の表面に付着したホコリや泥などの汚れを強めの水圧で洗い流す。この時、汚れがひどい場合にはカーシャンプー(中性)を使用したクレンジングをおこなう。
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プレウォッシュ-1:TAC DI(アルカリ性)
アルカリ性の汚れ成分を専用(アルカリ性)フォームで分解、汚れを浮き上がらせる。その後、たっぷりの水で洗い流す。
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プレウォッシュ-2:TAC CI(酸性)
酸性の汚れ成分を専用(酸性)フォームで分解、汚れを浮き上がらせる。その後、たっぷりの純水で洗い流す。
(※この時、使用する水を水道水ではなく「純水」にすることで、水道水に含まれるミネラル分が車体に付着することを防ぎます。)
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本洗い:CAR SHAMPOO(中性)
カーシャンプー(中性)を使用し、車の汚れをを洗い流します。カーシャンプーの希釈などに使用する水も水道水ではなく、純水を使用することが理想的です。
シャンプー後はたっぷりの純水で洗い流して終了です。
<DI(アルカリ性)を使用してからCI(酸性)を使う理由>
DIを使用して油脂系汚れやタンパク質系汚れを除去後、CIで石灰質汚れやミネラル汚れを分解する。最初にDIを使用するのは車表面の油脂系汚れを落としてから、CIを使用することで石灰質汚れやミネラル汚れにしっかりとコンタクトさせる為。
油汚れが多いとCIが石灰質汚れやミネラル汚れに反応しにくくなる為。